歌詞
佐原の蔵に 朝日が差して
算盤を置いた 五十の年
積み上げた日々を 背に残し
まだ知らない空を 選んだ
高橋至時の 門をたたき
星と暦を 一から学ぶ
緯度一度の 長さを求め
地球の大きさへ 線を引く
蝦夷地へ向かう 最初の測量
北の潮風が 頬を打つ
方位と距離を 野帳に刻み
夜は星から 緯度を読む
沿岸をたどり 街道をつなぎ
十回の旅が 列島を結ぶ
個人の願いは 幕府の仕事へ
一歩ずつ 国の輪郭になる
見えない境を 見える線へ
遠い岬も 地図の中へ
歩いた道が 誰かの道しるべ
重なる足跡が 日本を描く
完成を待たず 目を閉じても
弟子たちが 最後の線を継ぐ
大日本沿海輿地全図
伊能図は 明治の地図を支えた
まだ知らない輪郭へ
一歩ずつ 確かな線へ
始まりの時は 誰も決めない
歩いた先に 世界がひらく
学習
うたでまなび舎のこの曲は、江戸時代の測量家・伊能忠敬が、佐原での家業を退いた後、50歳で高橋至時に学び直し、日本地図づくりへ進んだ歩みを歌っています。忠敬は緯度1度の距離から地球の大きさを求めようとし、55歳から蝦夷地を起点に全国測量へ取り組みました。沿岸や街道を歩き、方位と距離を野帳に記録し、星の観測も重ねました。測量は10回に及び、当初の個人事業は後に幕府事業となります。忠敬の死後、幕府天文方の人々が成果をまとめて大日本沿海輿地全図を完成させました。これらの地図は伊能図と呼ばれ、明治以降の地図づくりにも役立ちました。歌詞の朝日、潮風、心情などは、史実を基にした詩的表現です。
音楽とダンス
ラップボーカルの歯切れとエモポップパンクの勢いを、前へ跳ねるベーススラップと力強い女性ボーカルで押し出す曲を目指しました。弾くなら、ベースのスラップを合図にギターとドラムを一気に入れ、歌詞の「一歩ずつ」で音をそろえると輪郭が立ちます。踊るなら、測量の歩幅を思わせるステップに、線を引く腕の動きとサビのジャンプを組み合わせて楽しめます。
歌出家の会話
マナブ50歳から高橋至時に学んで、55歳から測量を始めたんですね。遅すぎると思わず動いたことに驚きました。



始める年齢を決めつけなかったのが大事だね。マナブも、分からない時に学び直せる大人になってほしいな。



おぅ、その一歩ずつ進む感じを、ラップと跳ねるベースで押したんだな。細かい言葉が走っても、芯のある声なら負けねぇ。



方位と距離を野帳に残して、星から緯度を確かめたことも分かりました。歩くだけでなく、観測と記録を重ねたんですね。



その記録を次の人が受け継いだから、地図が完成したんだね。一人で終わらせず、仕事を次へ渡すことも大切だ。



伊能図が明治の地図づくりにも役立った理由が、少しつながりました。歌に出てきた言葉を地図で見比べてみます。
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最終更新:2026年8月1日










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